ステトスコープ(聴診器)の思い出

モモちゃんの「お医者さんごっこセット」

オンライン英会話レッスンで、モモちゃんが、先生に自分のおもちゃを見せて一生懸命説明していました。

お医者さんごっこセットです。

 

これ↓

 

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モモ「マイ ステトスコープ!」(聴診器)

 

はあ、モモちゃんはStethoscope(聴診器)なんて言葉を知っているのね、どこで覚えたのかしら、とぼんやり考えるモモママ。

 

ステトスコープ・・・

ステト・・・

 

『海と毒薬』と聴診器(ステト)

遠藤周作の『海と毒薬』(太平洋戦争末期に実際にあった、大学附属病院における米軍捕虜の生体解剖事件を扱った小説)に、こんなシーンがありました。

 

主人公の医大生だったか、その友達かが、自分の聴診器を探して、

「聴診器。俺の聴診器はどこかいな・・・」

と言うのです。

聴診器に、「ステト」とふりがなが振ってあって、10代だったモモママは、それがどうしようもなくかっこよく見えました。

 

Stethoscope(聴診器)という単語は、そのとき覚えました。

海と毒薬 (新潮文庫)

 

モモママとStethoscope(聴診器)という言葉との出会いは、この暗く重々しい小説でしたが、モモちゃんは、きっと楽しい動画か何かでこの言葉を覚えたのでしょう。

 

また、モモママはついぞ今まで、「Stethoscope(聴診器)」という言葉を口に出す機会がありませんでしたが、モモちゃんは3歳で既に使っている。

 

うれしいような、寂しいようなしみじみとした気持ちになりました。

 

 海と毒薬(英文版)

海と毒薬(英文版)―The Sea and Poison (タトルクラシックス )