リーディング教材「ディックとジェーン」(Dick and Jane)の感想

 リーディング教材「ディックとジェーン」(Dick and Jane)が届きました

関連記事:

www.momoeigo.xyz

 

買ったのは、レベル1の「Go,Go,Go」という本です。

[表紙]

f:id:momoeigo:20180814184601j:image

[目次]

f:id:momoeigo:20180814184721j:image

短いお話が6話、入っています。

 

ただ、買ってから気づいたのですが、この本は、レベル1の中では難しい方の本でした。レベル1-A(簡単)からレベル1-D(難しい)まであるなかで、レベル1-Dの本でした。

といっても、使われている単語は簡単です。

モモちゃんも知っている単語ばかりです。

 

f:id:momoeigo:20180814184634j:image

さっそく、モモちゃんに読み聞かせました。

 

この本は単語数がとても少ないので、絵を見ないとストーリーがわかりません。

まず、絵を見せて、

「サリーちゃんが、ペットの犬と、猫と、ぬいぐるみをおもちゃの車に乗せようとしているね」

とかなんとか、説明します。

(サリーはディックとジェーンの妹、Spotは犬の名前です)

 

モモママがこの解説を英語でできればよいのですが、とても、無理なので、日本語で勘弁してもらいます。

 

それから本文を読みます。

モモママでも簡単に読むことができます。ストレスフリー。素晴らしい。

最後のオチの部分は、

f:id:momoeigo:20180814184844j:image

サリーちゃんが、犬と猫とぬいぐるみをおもちゃの車に乗せて引っ張ろうとしたけれど、みんな、降りて(落ちて)しまいました、というオチです。

 

モモちゃん(3歳)に、「ディックとジェーン」を読ませてみる

この本は、読み聞かせというより、モモちゃんに自分で読んでもらおうと思って買ったのでした。

とりあえず、やってみます。

最後のオチのページを指差して、

「ここに、Oh,Oh,Ohって書いてあるね。モモちゃんも読んでみて」

と促しました。

モモちゃんは、素直にリピートしてくれました。

 

そこで、「読む」ことに興味をもってくれるかな、と期待したのですが、モモちゃんの反応は微妙。

文字ではなく、絵に視線が行っています。

モモママが一文読むごとに、モモちゃんがリピートする、という感じで一冊読み終わりました。

明らかに、読んでおらず、リピートしただけ。

うーん、まだモモちゃんには早かったかな。

読むって、どうやって教えたらいいんでしょう。

 

「ディックとジェーン」は文法が難しい?

ひとつの文に動詞がふたつ出てくる文、具体的には、

”See Jane go.”(ジェーンが行くのを見て)

という形の文がたくさん出てきました。

レベル1の読本なのに。

これって、日本の英語教育では結構後の方で習う文ですよね。

意外でした。

 

go-goesのような、動詞の変化を扱うのを避けるために、そうしているのかもしれません。

それにきっと、英語圏では、”See Jane go.”という形の文、小さい子でも日常的に使うんでしょうね。

 

リーディング教材「ディックとジェーン」は退屈?

「ディックとジェーン」はアメリカで、内容が退屈だと批判されたそうですが、

私は読み物として、特に退屈だとは感じませんでした。

むしろ、この単語数で作ったにしては、見事なストーリー展開と感じました。

小学生くらいだと、退屈に感じるのかもしれません。

 

リーディング教材「ディックとジェーン」は白人主義的?

確かに、「ディックとジェーン」は、かつてのステレオタイプっぽいアメリカの家庭を描いています。

まだ一冊しか読んでませんが、全体的に古いアメリカの空気を感じました。

 

白人家庭で、両親がそろっていて、子どもは3人。犬と猫を飼っています。

ジェーンがローラースケートで滑ろうと奮闘する話もありました(表紙絵参照)。

ローラースケートって、まさにアメリカの女の子って感じですよね。

 

現代では、そのステレオタイプっぽさが時代遅れで、批判されるのかもしれません。

小学校には、多様な人種の多様な家庭から子どもが通ってくることを考えると、これを教材として使うのが不適切だという指摘は納得です。

 

でも、私は面白いと感じました。

かつてのアメリカがそのまま保存されているような感じです。

Dick and Jane: Go, Go, Go

(クリックするとアマゾンへ飛びます)