英語育児について考えること(娘・小1)

英語育児やおうち英語といわれるものは、乳幼児〜小学校低学年が黄金期だと言われます。

モモは小学一年生になったので、もう後半戦、古株といってもいいかも?

 

モモの子育ては英語を抜きには語れない、というくらい、英語に取り組んできました。

 

「英語育児最高!楽しい!百利あって一害なし!」

「こんなにいいことづくめなのにみんなどうしてやらないのだろう」

とか思っていた時期もあります。

 

でも、今はちょっと違うふうに思っています。

 

英語育児は結構大変です。

 

英語育児って何かというと、一言で言うと、日本の家庭に英語環境を作るということです。

動画や絵本。オンライン英会話。

それをずーっとやらなければなりません。

子どもの成長、趣味嗜好に合わせて、

10年以上、場合によっては20年近く。

しかも、それは私一人の手にかかっています。

学校で英語の本を借りてくるとか、友達の家で英語のアニメを見るとか、ありません。

私がやらなければ、誰も英語環境を整えてくれません。

ずーっとやるというのは、大変です。

一回だけやる、短期間だけやるのは楽勝でも、ずーっとやるのは負担になります。

 

もちろん、楽しいです。動画や本を選んだり、オンラインの先生と交流するのは楽しいです。でも大変です。

 

 

また、前は

「英語はただの言葉!乳幼児から始めれば誰でもできるようになる!」

と思っていました。

しかし、最近は、必ずしもそうではないかも、と思うようになりました。

 

よく、外国語学習について書かれている本などには、

「私たちが日本語を覚えたときのことを考えてみましょう。なんの苦も無く自然に日本語を話せるようになりましたよね」

というようなことが書いてあります。

 

しかし、モモを育てて、私は

「赤ちゃんは自然に日本語を覚える」

というより、

「日本語を習得するのに、赤ちゃんなりに結構苦労しているな、頑張っているな」

という印象を持ちました。

 

それを、日本語と英語の二つ分、やらせようとしても、それはできない子もいるだろうなと思います。

(もちろん、できる子もいます)

 

そういうこともあって、モモの英語育児は日本語が一応形になった、2歳からスタートしました。

 

でも、それでも、子どもの頭に負担をかけている実感はありました。

(子どもの脳に負荷をかけることは必ずしも悪いことではないとは思います。何事も負荷をかけられて成長するものです。でも、場合により、それが害になるケースもあるように思います)

 

 

また、

世界では言葉を一つしか使わない人の方がむしろ少なく、多くの人は2つ以上の言葉を使っている、だから2か国語を覚えることは誰にでもできる、2か国語教育は自然なのだー

という話を聞いて、心強く感じたこともあります。

 

でもね、それってね、

その言葉同士が似ていたりすることが多いと思います。

フランス語とスペイン語とか、よく似ているし、北欧の言葉も、たぶん似ています。

それは、日本語と英語のようにかけ離れた言葉をやらせる場合と全然違う話だと思います。

 

また、フィリピンのように、英語教育が盛んで、多くの人が現地語と英語の二か国語話者というパターンもあります。

でも、例えばフィリピンでは、現地語は日常会話にしか使われません。

大学教育は英語で受けます。

日本では、日本語を大学教育に耐えられるレベルにするのは当然、それから英語もできるだけハイレベルに、ということになるので、やはり負担が全然違うと思います。

 

 

あと、将来のこと。

私が高校生の頃、同じ学年に帰国子女の子がいて、将来の夢は「通訳」だと言っていました。

その子は才能あふれる子で、望めば何でもできるだろうに、「通訳」かあ、と思った記憶があります。

通訳は立派な職業です。

でも、その子のケースでは、うまく言えませんが、将来に対する考えが、言語に引っ張られているように感じました。

もうできることがあるからこれでいいや、みたいな。

 

英語を武器にして人生を切り拓いていく、ではなく、

人生が英語を中心に小さくまとまってしまう

という可能性もあるのだと思います。

そういう生き方も、そういう生き方もありだとは思うし、別に問題ないと思うのですが、なにか引っかかるような気もするのです。

 

 

色々書きましたが、私の感想ということでご容赦ください。

モモに英語育児をしてきたことは全く後悔していないし、これからも続けるし、それが私のライフワークというか趣味にさえなっています。

 

ただ、人におすすめできるかというと、私はいいと思いますが、普及活動をするほどではないという感じに、今は思っています。