子ども英語の取り組みってたくさんありますよね。
- 英語の動画・映画
- かけ流し
- フラッシュカード、単語カード
- 語りかけ
- 絵本読み聞かせ
- 絵本暗唱
- 絵本自力読み
- オンライン絵本
- 音声ペン付き絵本
- 英語のゲーム(オンライン・非オンライン)
- ワークブック、ワークシート
- オンライン英会話
- 英会話教室
- 英語保育施設
- 英語サマーキャンプ
- 親子留学
- 海外旅行
- 国内ホームステイ・プレイデート
ざっと思いついただけでも、こんなにありました。他にもあるかもしれません。
おうち英語とか、英語育児といっても、人によってやっていることはいろいろです。
子どもの個性、家庭でできることが、それぞれ違うから、違って当然だと思います。
いろいろなやり方があるから、面白いですよね。
たとえば、英語絵本の読み聞かせは外せないポイント!というご家庭もあると思います。
でも、うちでは、モモが英語がかなりわかるようになるまで、英語絵本の読み聞かせというのはほとんどしませんでした(だって、子どもが楽しめないと、親も読んでいてつまらないですよね)。
それでも特に問題なく、モモ(年長5歳)の英語を育てることができました。
だから、英語導入期の絵本読み聞かせは、絶対に必要なものではないと思います。
絵本に限らず、「これをしないとだめ!」ということは、ほとんどないと思います。
教材セットも、使っても使わなくてもいいと思います。
それを前提に、私が考える、多くの子どもに有効なアプローチは、こうです。
大量のインプット+アウトプットの機会
幼児の英語習得は、大人の外国語学習とは根本的に異なり、幼児期にしかない、母語獲得の能力を、英語習得にも利用するものです。
とすれば、母語と同じ環境を用意してあげればいいわけで、それが
大量のインプット+アウトプットの機会
だと思うのです。
赤ちゃんの発達の過程を振り返ってみます。
赤ちゃんは、生まれてからずっと、話し声や歌い声や、テレビの音などなど、様々な日本語に晒されています。この時期の赤ちゃんには、日本語の音は、聞き慣れた安心する音です。
目がよく見えるようになると、周りがよく見えて、聞き慣れた音には区切りがあり、区切り(単語)ごとに意味があることがわかってきます。「ママ」はこの抱っこしてくれる人、「わんわん」は外を歩いている四つ足の毛むくじゃらのもの、という具合です。
この時期の子どもには、日本語の音は、非常に興味深いものと感じられるでしょう。なんでも指差して、それがなんという名前なのか教えてもらおうとします。まだ喋れないのに、あたかも日本語を喋っているかのような意味不明の発話、「宇宙語」を話す子もいます。言葉を使いこなすことに、子どもなりの憧れを感じているようです。
また、この間、大人たちは子どもの発話はいつでも歓迎という雰囲気で、あれやこれや話しかけるはずです。
それを英語でも再現するのです。
① かけ流しで音に慣れる
まずは英語特有の音に慣れ親しむ期間を作ります。
1ヶ月くらいしたら、
② ①に加え、英語の動画を見せ始める
音がどのような意味を持つのか、楽しい英語のアニメや子ども向け番組から学びます。
3ヶ月くらいしたら、
③ ①、②に加え、オンライン英会話を始める
実際にアウトプットしなくてもいいのです。アウトプットする機会があることが、アウトプットのための必要な刺激になります。
モモのように、2歳くらいから始める場合を想定しています。
0歳児から始める場合は、もっとゆっくり進めることになるのでしょうが、それでも基本的なやり方は同じだと思います。
私が考える、一番大切な点は、英語の動画を楽しんで見れるようにすることです。
促せば文句を言わずに見る、という程度でも、まあいいのですが、
英語の動画を見せることがご褒美になる、英語の動画を禁じることが罰になる、というくらいに好きになってもらうと、その効果は無限大です。(実際には、ご褒美だなんてケチケチせず、毎日見せるべきですが)
そのためのコツは2つ!
① 日本語のテレビ、動画は見せない
英語の動画を見始める時期、子どもの英語力はほとんどゼロです。日本語の楽しい動画を知っていたら、そっちを見たがるのが自然です。
②YouTube kidsアメリカ版を使う
子どもに人気の英語動画を大量に見ることができるチャンネルです。きっと子どもが気にいる動画に出会えるでしょう。
英語育児のやり方 ⑩YouTubeキッズのすすめ - 英語育児―モモちゃんの子ども英語
英語を聴いて理解する・話す、は、このように、子どもの本能である母語獲得能力を利用して、比較的楽に習得することができます。
ものの本によると、それから、「読む」能力を身につけることが大事だそうです。
読むことは本能ではありません。文字は人間の文化的発明の一種ですから、ちゃんと学習しないと、読むことができません。
この点、日本語は、ひらがなカタカナなら、音と文字がだいたい対応していて比較的習得が楽です。
ほとんど教えていないのに、子どもがひらがなを読めるようになった、という話もぽつぽつ聞きます。
それに比べて、英語は難しいです。
一つの文字を何通りにも読んだり、2文字で一つの音だったり、読まない文字があったりします。
アメリカの家庭でも、子どもに読み方を教えるのは、一大プロジェクトのようです。
〈参考書籍〉
Teach Your Child to Read in 100 Easy Lessons
日本の子どもは、きっと、10歳くらいになってから取り組んだ方が効率がいいのかもしれません。
でも、就学前でも早すぎるということはありません。
モモも、取り組みの真っ最中です。
幼児のうちに始めるメリットは、なんといっても、初級の易しいリーディング教材に「幼稚さ」を感じることなく取り組めることだと思います。自分が幼児なわけですから。楽しんで取り組めます。教材も、ネイティブの幼児用のものがよりどりみどりです。
それに、10歳くらいは、子どもらしい柔軟性は残したまま、体力、理性、理解力、忍耐力がついてくる時期で、どの分野に取り組むにしても黄金期です。ダンス、ピアノ、水泳、サッカーに野球、もちろん中学受験の勉強も、まさに「頑張りどき」です。このように、10歳くらいになると、子どもには夢中になることができて忙しく、いざ英語をやろうとしても、時間を割けないかもしれません。
(ちなみに、英語も、10〜12歳くらいが黄金期であると思います。私の体感ですが、この時期にアメリカに行っていた帰国子女は、日本語も英語も十分に操れるバイリンガルであることが多いと思います)
できることなら、早いうちに読む能力を身につけて悪いことはないと思います。
私のおすすめの読み方習得コースは、
① 初歩のフォニックスを動画で覚える
アルファベットABCを「ア、ブ、ク」読みで読めるようにします。
すると、3文字単語(CAT、PIGなど)が読めるようになります。
② SnapWordsカードを使う
SnapWordsカードは、こういうものです。
[チャイルドファースト]Child1st Publications SnapWords List A Sight Word Pocket Chart Cards SWA2 [並行輸入品]
見るだけで読める、読めるから楽しい、親も子も楽で楽しい単語カードです。
唯一の問題は、入手が難しいことと、単語カードにしては値段が高いことです。
前はアメリカのアマゾンで比較的安く買えたのですが、今見たら取り扱いがなくなっていました。
日本のアマゾンでも一応買えますが、ちょっと高すぎです。
発売元のサイトを貼っておきます。
③ 子どもが興味を持ちそうな易しい絵本を与える
読み聞かせをしたり、子どもに読ませるうちに、だんだん読めるようになる・・・はずです。
モモは今この段階です。
④ 絵本に興味を持たない場合、絵本を読ませようと圧力をかけると、本嫌いになる可能性があります。
そんなときはこれ!
ワークシートをやらせましょう。
初歩のリーディングでは、本を読むのが大事なのではありません。文字を読むことが大事なのです。
本は嫌がっても、ワークシートだと、クイズみたいに楽しく取り組めるかもしれません。
例えばこれ↓
子ども英語界で有名な、この絵本セット
Sight Word Readers: Learning the First 50 Sight Words is a Snap!
をプリントにした感じで、同じくらいの難易度ですが、モモは断然ワークシートの方に食いつきました。
おすすめです。