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モモ(年長6歳)にピアノをやらせることになったので、なんとなく、私もピアノを弾いてみることにしました。
私は5歳くらいからピアノを始めました。
5年ぐらい習いましたが、たいして上達せず辞めてしまいました。
私に才能がなかったのが第一の問題ですが、親ともいろいろありました。
あれだけ労力と時間をかけたのだから、親がもう少しうまく導いてくれていたらと、今でも思います・・・
- 暴力とか罵倒はやめてほしかった
- 練習の他に、自由にピアノ遊びをすることを許してほしかった
- ピアノの先生の悪口を言わないでほしかった
- 私のレベルが低く、下手なのを揶揄したり馬鹿にして笑ったりしないでほしかった
などです。
親は、自分がピアノを弾けるから、なんとしても私にもピアノを弾けるようになってほしいと思っていたのですね。
もどかしい思いをしていたのだと思います。
しかし、私はピアノに恐怖心と嫌悪感を持ち、もう「ピアノ」と聞くだけでいたたまれない思いをするまでになってしまいました・・・
ピアノ自体に対しても、「不格好で図体ばかり大きい、鍵盤がダラダラ並んでいるのが気持ち悪い、一鍵盤あたり一音しか出せないのは無能」とか、思っていました・・・
これまでにも何度かピアノとの和解を目指してピアノの前に座ってみたこともあります(高校生とか大学生ころ)。
それは、まあ、上手くいったり失敗したり、楽しく弾いたり難しく感じたり、いろいろでしたが、
気持ちよく弾いているときに、
親が何か言いたそうに、
「私はなんにも言っちゃいけないのね。はい、なんにも言いません」
と言ってきたりするのには閉口しました。
多分、音楽的に、ツッコミたい点が山盛りだったのでしょう・・・
そういわれると、他に何も言われなくても、「私はダメなんだ」という気持ちになり、やる気がそがれてしまいました。
親が留守の時に弾いたりもしましたが、コソコソびくびくしながら弾くのに疲れ、いつしか止めてしまいました。
親は、「見守る」「褒める」「おだててやる気にさせる」ということが、できない人だったのかもしれません。
私が中学生の頃、学校のテストでいい順位を取ったので、それを報告したら、開口一番
「あら、私は中学の時〇位だったわよ」
などという、意味のないマウントをして、褒めてもくれなかったりしました。
なにか、私の気の障ることを言っては、「冗談よ」「からかっているだけよ」とか、よくありました。
今でもピアノを弾くと、親の亡霊が出てきます。
「あっ、また間違えた、お母さんに怒られる」「うまくできた!お母さんに褒めてもらいたい」と、無意識に考えてしまいます。
難儀な亡霊です。