英語育児を始める前、私は、フィリピンについては詳しくありませんでした。
- たくさんの島で成り立っている国であること
- バナナ
- 戦争のとき日本軍が大変だった
- スモーキーマウンテン
- 興行ビザで来日→フィリピンパブ
- 明るくて陽気
- 在日外国人
そんな感じです。フィリピンについて考えることもあまりありませんでした。
英語育児(というかオンライン英会話)を通じて、フィリピンが身近になりました。
そして、本や新聞やネットの記事で、「フィリピン」とみると、なんとなく目をとめて読んでしまうようになりました。
約2年前には、当時4歳のモモを連れてフィリピンに1週間ほど旅行に行ったこともあります。コロナ前でした。
フィリピンには興味があります。
面白い国だと思います。
英語が話せる、外国に出稼ぎに行く、女性のパワーが強い、家族のきずなが強い、子どもが多い、
そして、
大家族の中に働いて稼ぐ人が少し(ほかの人は助けてもらって暮らしている、それが当たり前)
というのも、日本とは大きく違っていて興味深いです。
本当かわかりませんが、
家族の中で優秀な子供に教育を受けさせ、働かせて、他の人はその稼ぎに頼って生きていく。
それが当たり前。そんな話を聞きました。
オンライン英会話で働いている先生方は、少数の「働く人」なのだろうか・・・とか、思います。
日本人男性とフィリピン人女性のあいだにできた子どもがたくさんいるが、日本人男性は必ずしも子どもに対する責任を果たしていない、という話も聞きました。
フィリピンを訪問した時のことを書きます。
フィリピンを実際に訪問して、楽しかったことはたくさんありますが、
ショックを受けたのは、
フィリピンで売られているものが、ありていに言えば、何でも安っぽかったことです。
例えば、ショッピングモールで売られているハンカチは、うすくザラザラでした。
日本にもそういうハンカチは売られているけれど、そうでない、ふわふわでしっかりした生地のハンカチも普通に売られています。
フィリピンはそこが違いました。
ものはたくさんあっても、「あ、これ欲しい」と思うものは、ほとんどありませんでした。
それに、ショッピングモールの照明が暗くて、テンションが下がり、もの悲しい気持ちになりました。
それでも、ショッピングモールに来る人は、フィリピンの中では「もっている」側のようでした。
モールに入っている文房具屋さんには、寄付用の文房具のセットが売られていました。
鉛筆や消しゴムやノートなどのセットで、それをレジに持っていってお金を払うと、店員さんがそのセットを受け取り、そのセットは、文具が必要な子どもへの寄付に回されるのです。
私たちも1セット買いました。
あと、先生が日常的に使っている日傘が、生地ペッラペラで、骨も折れていたのもショックでした。
日本なら、誰も使っていないようなものです。
私は、とっさに、自分の日傘をあげようかと思いました。
別に日本ではたいしたことのない普通の日傘です。
でも、施しをするようで躊躇して、結局あげませんでした。
画面を通じて、いつも普通に対等にお話している先生たち、その先生が住んでいる国は日本と大きく違うと知ったのがショックでした。
もともとフィリピンは「発展途上国」と呼ばれる国ですが、オンライン英会話で話しているだけだと、生活の様子などはわからないし、特別変わったところは見受けられず、つい忘れがちになってしまうのですよね。
モモが屈託なく見せる本やおもちゃ、先生にどう見えているのかと、ちょっと考えます。
モモ(年長6歳)は、まだ何もわかっていませんが、
いずれ、
それぞれの違いを尊重しつつ、不当な格差を是正する、そんな社会にする工夫を考えてほしいと思います。