『子どもの未来を広げる「おやこえいご」』レビュー

『子どもの未来を広げる「おやこえいご」』

子どもの未来を広げる「おやこえいご」 ~バイリンガルを育てる幼児英語メソッド~

 

『子どもの未来を広げる「おやこえいご」』という本を読みました。

 

おおよそ、

① 0歳から幼稚園入園前と、小学校高学年が子どもの英語の頑張り時

② 英語のインプットは動画で

③ 英会話教室を有効活用しよう

④    幼児英語教材セットはおすすめしない

という内容でした。

 

①小さい子どもは、頭が柔らかいし、時間もあるし、英語への抵抗感もないし、親の言うことを聞いてくれやすいので、小さいうちが親子英語の黄金期だと思います。

また、小学校5,6年ころに英語環境にいるとバイリンガルになりやすいという話は、本などでも見ますし、知人の帰国子女の例を見ても、そうだろうと思います。

ただ、うちは、中学受験を予定しているので、その頃どこまで英語ができるか、悩ましいところです。

 

②英語のインプットを動画でする、③英会話教室を有効活用、というのは私も同じ考えです。

モモの英語力は、なによりも毎日の英語動画に支えられていると実感しているので、動画重視のくだりはとても同意できました。

子どもが夢中になれる動画を!ということで、お勧めの動画もたくさん紹介されていました。

 

しかし、それでも、

私の一押しの方法、

YouTubeの子ども向けアプリYouTube kidsをアメリカ仕様にして見せるという方法には言及されていませんでした。

関連記事:英語育児のやり方 ⑩YouTubeキッズのすすめ - 英語育児―モモちゃんの子ども英語

 

アメリカの子どもが使うアプリで、アメリカの子どもと全く同じ動画を見せる方法です。

簡単で無料で、すごくいい方法だと思うんだけどなあ。

みんな知らないのかな。

子どもたちが皆アメリカ版YouTube kidsで動画を見るようになったら、日本人の英語力は飛躍的に上がると思います。

 

アメリカの子ども向けYouTube動画には、思いのほか教育的なものが多いので、そういう意味でも満足しています。

 

幼児向け英語教材セットには否定的

また、筆者は、④幼児向け英語教材セットには否定的な考えでした。

 

幼児英語のセット教材は「①英語のスピードがゆっくり、②発音がハッキリクッキリ、③文法や単語が整理されている」という特徴があるとして、自然な英語に無理なくなじむことができるベビーにこれを聞かせるのはもったいない、と指摘していました。

 

実は私はこれにも膝を打ちました。

前から、このような英語教材セットが「母国語方式」と謳っているのに、違和感を持っていたのです。

あきらかに、英語を外国語として学ぶために特別に配慮されて作られた教材だよね?と思っていたのです。

あとで、母国語方式とは、日本語を介さないで英語を学ぶことを指すと聞いて、一応納得したのですが。

 

私は、子どもに泳ぎを教える際には、①浅い、②波の立たない、③きれいな水のプールでまず始めたい、と思います。①足場が不安定、②水の流れや波がある、③砂や生物が混じる自然の海で、いきなり泳がせるのは無理だろう、と思います。

 

だから、英語セットのわかりやすい英語に慣れさせ、それがある程度できるようになってから自然な英語に、と思う気持ちもわかるのです。

 

しかし、小さい子どもには、言語を習得する能力が備わっています。

魚の子どもがいきなり海でも大丈夫なように、小さい子どもは、いきなり英語の海に入れても泳げるようになるような気がするのです。

(目安として3歳未満)

初めは大人が幼児用の動画を選んでやる必要があるでしょうが。

小さいころから海にいることで、学べることもたくさんあります。

人工的な海もどきの環境(英語教材)に浸かって時間を費やすのは、ちょっともったいないかもしれません。

 

しかししかし、いつも思っていることですが、目標は山を登ることです。登り方はいくつもあるのです。いろいろなやり方、考え方があり、これが絶対唯一正しいという方法なんてありません。

ご家庭に合う方法、子どものためにいいと思った方法が、一番いいのだと思います。

 

3歳以降でも英語を習得できる

あと、この本では0歳~幼稚園入園までの時期に集中して英語をインプットし、それを基礎として英語力を維持し育てる方法を勧めています。

3歳以降はわからない動画を見るのを嫌がる可能性が高いからそれまでに、ということですね。

 

しかし3歳以降でも、かけ流しで音に慣れさせ、その後動画を見せるという方法で、抵抗なく動画を見てくれるようになります。(うちはこの方法で3歳半から中国語をやっています)

3歳以降から英語を始めようとする場合についても、もう少し記述があればいいと思いました。