モモ(小1)が好きな、Super Rabbit Boyシリーズの新しい本が家に届きました。
Super Rabbit Boy Blasts Off! (Press Start!)
ウサギのスーパーヒーロー、スーパーラビットボーイがゲームの世界で冒険したり活躍したりするお話です。
内容にお勉強的要素とかはない娯楽の本です。(強いて言えば、本自体がネイティブのリーディング初心者向けの読本です)
普段モモは遊びの時間にあまり本を読まないのですが、この本は届いてすぐに読んでしまいました。
モモはこのシリーズが気に入っています。
内容が面白いのと、モモがスラスラ読める難易度なのがいいのだと思います。
この前は、オンライン英会話の先生にこのシリーズの一冊めを読み聞かせていました。
Game Over, Super Rabbit Boy! A Branches Book (Press Start! 1) (English Edition)
読み聞かせるといっても、モモが読むと、先生の合いの手や感想などには耳も貸さず、一方的にただ読むのですが・・・
2300語くらいの本を、25分のレッスン内で読みきりました。
1分あたり90語くらいです。
ところで、アメリカの教育事情を調べたり、英語の本をあれこれ探していて思ったのですが、
アメリカ人は、子どもに本を読ませようとする意識が高い!
学校で読書させたり、本を読むことを宿題にすることが当たり前のようです。
日本では、宿題として毎日教科書数ページの音読が課されることがわりと一般的ですが、そんなイメージで「好きな本を◯冊読む」「30分読書する」という宿題が出されている感じです。
日本の学校や家庭でも、もちろん読書は推奨されていますが、その比ではない熱量を感じます。
日本では、えらい人が口を揃えて子どもはすべからく読書すべきだ、と言ってはいても、勉強とは違って趣味の一つのような扱いです。
アメリカでは読書が勉強そのものという感じです。
「うちの子、全然本を読まないのよ〜、あはは」
みたいなノリは、アメリカでは許されないのではないでしょうか!?(←私の印象です)
実際に、リーディング読本の類、児童書の品揃えはものすごく、ジャンルも難易度も厚さもさまざまな子どもの本が大量にあります。
しかも、対象年齢、DRAレベル、レクサイル指数などできっちり分類されており、子どもに合った本が探しやすくなっています。
「子どもが本を読まないのは、(子どもが悪いのではなく)子どもが出会うべき本に出会っていないからだ」
という思想も、さもありなんという感じです。
アマゾンのレビューでは、100パーセント娯楽の本でも、漫画本でも、よく「普段読みたがらない子どもがこの本を読みました!」という感謝のコメントがついて高評価になっています。
ちなみに、あまり読書が好きでない、得意でない、読みたがらない子どものことは
reluctant reader
straggling reader
というらしいです。
子どもが本好きでなくても、それで読書を免除されることはなく、まともな親ならなんとかして子どもを読書好き・独立した読書人に導くべきだという風潮を感じました・・・(個人の感想です)
時々アメリカ人の自伝や小説で、「学校時代、本なんか大嫌いだった」という人を見ますが、そこには、日本人が読んだ時に普通に感じる以上の意味があるのかもしれません。(学校教育についていけなかった的な)
モモの話に戻ります。
モモはそんなに本好きではありませんが、そんなアメリカの児童書事情のおかげで、好きな本、喜んで読む本をいくつか見つけることができました。
このブログで何度か登場しているHeidi Heckelbeck の本もそうで、私はHeidi Heckelbeck に感謝してもしきれないくらいお世話になっています。
Heidi Heckelbeck Has a Secret (English Edition)
日本では全く(といっていいほど)知られておらず検索しても何も出てこないくらいですが、モモにはぴったり合いました。
日本では、Oxford Reading Treeなど限られたシリーズしか話題に登りません。
子どもに積極的に本読みを課している分、「子どもが本を読まない・読めない」という悩みは、アメリカでは非常にメジャーなもののようです。その悩みに応えて、本当にさまざまな本(教材)が揃っています。
初級読本からチャプターブックまで。
Oxford Reading Treeもいいですが、万人に合う本なんてありえません。
子どもが喜ぶ本を使った方がいいに決まっています。
アメリカの知恵、使わせてもらうの、おすすめです。